大人になると「時間があっという間に過ぎてしまう」と感じる理由と対処方法

概要

 

子供の頃、夏休みの1ヶ月が永遠に続くように感じられたのに、大人になってからの1ヶ月や2ヶ月はあっという間に過ぎ去ってしまうという感覚を覚えたことがある人も多いと思います。子供の頃はなぜ1日が長く感じられたのかという理由と「気がついたら時間が経過していた」とならないためにはどうすればいいのかという点についてイギリスのリーズ・ベケット大学で上級心理学講師を務めるスティーブ・テイラー氏が心理学の観点から解説します。

子供の頃に時間が長く感じられる理由

 

子供のころ1日が長く感じたのは、危機が迫っていると周囲が「スローモーション」のように感じる現象や、極度に集中した状態にあるアスリートが時間が止まったような感覚にとらわれる「ゾーン」と同様な原理によるものだとテイラー氏は言及します。時間が止まったような経験をしているとき、脳はその瞬間に起こっているあらゆる出来事を感知しようと五感を研ぎ澄ましています。この状態ではまるでクロックアップしたCPUのように脳が活動を加速させているのでその人が感じる時間の流れは相対的に遅くなり、ゆっくりと時間が過ぎていくように感じるわけです。

脳に対して刺激的な出来事がないと時間は早く感じる

子供にとって毎日は新しい発見になります。そして新鮮で驚きに満ちた世界に見ることができます。したがって脳が新しい刺激を感知しようとして活発になっています。このため子供は大人に比べて時間をゆっくり感じる傾向があります。しかし、大人になるに連れて経験を積み重ねて行くわけです。そうすることで新しい発見は次第に減少して、毎日が昨日と同じ繰り返しのようになっていきます。そして、何回も経験した出来事に対して脳はそれほど注意を払わなくなるため、外界から入ってくる情報に対しても鈍感になっていき、周囲の時間も相対的に早く流れていくように感じられるそうです。これが大人になると毎日があっという間に過ぎていくメカニズムになります。

 

テイラー氏がおすすめする「気がついたら一日が終わっていた」とならないための方法を紹介します。

1:新しい経験をする

 

一番効果的なのは、新しい経験を通じて脳が処理する情報量を増やすことです。これまで経験したことがない環境に身をおくことで、脳はあらゆる出来事に対して注意深く観察し、大量の情報を処理するようになります。具体的には、行ったことのない場所に行ったり、あったことがない人に出会ったり、新しい趣味やスキルの習得にチャレンジしたりするなどです。海外旅行などはその最もたる例と言えます。見たことがない街並みを歩き、顔なじみではない人々と出会い、普段使わない言葉を聞くことで脳は驚くほど多くの刺激を得ることができます。

2:慣れたことでも注意深く意識して過ごす

そうはいっても、誰もが気軽に旅行に出られるわけではなく、旅行から戻れば日々のルーチンワークが大半を占めるような一日がまた始まります。しかし、毎日繰り返すような物事でも、五感を総動員してその経験を注意深く観察することで、新しい経験に勝るとも劣らない刺激を受け取ることができるとテイラー氏は主張します。

 

例えば、バスや電車での通勤中にスマホをいじるのではなく、窓の外に目を向けてよく観察してみると、昨日とは違う天気の様子や昨日はなかった看板を発見できるかもしれません。あるいは、シャワーを浴びている最中に仕事や家事のアレコレを考えるのをやめて、じっとシャワーの水滴が肌に当たる感覚や身体を伝う湯の温かさに集中するだけでも効果があるそうです。惰性で毎日を過ごすことをやめて、じっくりと噛みしめるように味わうことを心がければ、たとえ同じ1日でもより多くの物事を感じることができるようです。

最後にテイラー氏からのコメント

健康的な食事や運動を心がけてできるだけ長生きしようと努力する人はたくさんいます。しかし、誰もが平等に与えられる24時間という時間をできるだけ大切にしようと心がける人はあまり見かけません。ただ漫然と人よりも長く生きるだけではなく、日々の生活の中で物事を経験する時間を増やすという観点で生活を見直してはいかがでしょうか。

 

 

時間があっという間に過ぎるというのは「脳が活性化してないから」もっと端的にいうと「何も考えてないから」ということですね。睡眠の質が大事だ!という話と同じように一日の質を向上させることで限られた人生をより楽しむことができるということだと私は捉えます。周囲に注意を向けるというのを意識的に訓練して行こうかと思います。

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