NASAの次のミッションがタイタンへの飛行に決定

日本時間の早朝、NASAが太陽系探査コンセプト発表

日本時間の早朝にNASAが次の太陽系探査コンセプトについて明らかにしました。プロジェクトは土星最大の衛星であるタイタンへ向かうという計画です。NASAは以前から太陽系惑星の調査を目的とするニュー・フロンティア計画の下、2020年代に実施するロボット探査のコンセプトを幅広く募集してきました。2017年4月には、12のコンセプトの中からファイナリストの2安を選出したと発表していました。

1:Comet Astrobiology Exploration Sample Return(CAESAR)と呼ばれる、惑星「67P/Churyumov-Gerasimenko」からサンプルを持ち帰り、その起源や歴史に迫るというミッションです。

2:ドローン型探査機「Dragonfly(トンボ)」を土星の衛星であるタイタンに送り、居住可能な環境を調査するというものです。タイタンは地球によく似た地形や気象を持つと考えられています。

カサエルかトンボか?という究極の選択の結果、選ばれたのはトンボでした。

地質調査で暴くかつての地球の姿

選ばれたミッションは一連のニュー・フロンティア計画における4番目のミッションとなります。先には冥王星「ジュノー」による木星探査、探査機「オサイリス・レックス」による小惑星ベンヌからサンプルを持ち帰るミッションが行われました。

Dragonflyは2026年に発射する予定で、2034年にタイタンの赤道近くにある砂丘へタッチダウンする計画だそうです。そこからDragonflyは地表のあちこちを飛び回り、タイタンの地質や環境をくまなく調査する予定です。

特に、「セルク」と呼ばれる直径80kmほどのクレーターには、生命の存在に必要な3つの成分、水・有機化合物・エネルギーが混在していると考えられています。NASAはDragonflyをこのクレーターに送り込み、何が起きているのかを調べさせる予定です。この計画の主な目的は何でしょうか?実はタイタンのセルクを含む領域の環境を調べることは生命が誕生した初期地球の環境を理解する上で役に立ちます。タイムスリップができない代わりにタイタンに行って、地球の過去を知ることができるといいます。

タイタン上空の飛行は地球よりも楽?

Dragonflyは2年半をかけてタイタンの地表を約175kmに渡って飛行するように設計されています。放射性同位体熱電気転換器(RTG)を使って生成した電力をバッテリー内に蓄えて、飛行やその他活動を行うことができます。

実は、タイタンの上を飛行することは、地球上よりも簡単だといいます。タイタンの大気は地球よりも密度が4倍も高く、重力は地球のわずか7分の1です。Dragonflyにとっては快適な長距離飛行の旅ができそうです。

これまで、地表からサンプルを吸い取る「掃除機」のような部分が詰まってしまうという課題がありましたが、大幅なデザイン変更によってDragonflyでは解消されたそうです。次のミッションを請け負うという大役に大喜びで羽をバタバタと鳴らしたいに違いありません。今回は様々な期待を背負っているDragonflyですが、今回カサエルに対して勝てた要因は科学に説得力があったことと、リスク軽減の取り組みを十分に行っていたことと、強力なリーダーシップがあったことの3点だそうです。

今回は選出されなかったCAESARですが、次回の2022年頃に行われる選考会に再びチャレンジすることが可能です。次回は生き残ってほしいと思います。

タイタンを調べることで地球の歴史と未来がわかるようになるのでしょうかね。生命が存在していたとされる痕跡みたいなものが観測されるとなお良いかなと思います。2034年に着陸ですか~非常に長いですが、続報を待っています。

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