タコは脳を介せずに8本の足で意思決定している?研究論文を発表

タコは頭がいい!?

 

実はタコは賢い動物として知られています。8本の足で器用にパズルを解いたり、ときには手品のようなトリッキーな動きで人間の目をごまかすことができます。彼らの知性はどこから来たのでしょうか?実は彼らの知性は非常に妙な方法で確立されてきました。それは彼らが地球上の他の有機体とは異なる進化の過程をたどったためだと言われています。以前からタコはエイリアンであるというような研究もありました。今回も研究者らは彼らが持つ不思議な知性がどこから発揮されているのかを調査しました。

35000万のニューロンが足に集中している

我々脊椎動物が神経システムを一箇所に集中させていますが、タコの場合は全体の2/3のニューロンを体中に巡らせていることがわかりました。研究者たちはそうしたニューロンが脳から指令無しで独自の判断を下している可能性について調査しました。

 

補足:ニューロンとは・・

 

生物の脳を構成する神経細胞のことで、核が存在する細胞体、ニューロンの入力である樹状突起、出力部分であるシナプス、伝送路に当たる軸索があります。人間の脳の場合はこの細胞が100億から1000億程度あります。

これらの神経細胞は立体的に多数集まって回路網を形成しています。一つ一つのニューロンは他のニューロンから出力を受け取り、シナプスで増減し、それを足した値がある値を超えると出力し、他の結合されたニューロンに伝送するという仕組みで情報を受け取り発信します。

 

研究対象

Giant Pacific octopusesEast Pacific red octopusesで、どちらも北太平洋に生息しているタコです。それらのタコは1個体につき約5億のニューロンを持っていて、そのうち35000万個が8本の足に広がっているそうです。これによりタコは外部の刺激に対していち早く反応できると言われています。

 

刺激を足で感知して、足で行動する

 

研究者たちはタコの前に様々な障害物を置いて、食事のシーンを録画した後、神経の動きをトラッキングする技術を用いて神経システムの流れを観察しました。結果、タコが吸盤で外部環境から情報を得ると、足の神経がそこで処理を行い、それに対応する行動を始めたことを捉えました。つまり、そのプロセスには脳が一切関与していないということになったのです。

過去の研究との一貫性

こうした結果は、過去の研究とも合点がいきました。先行研究ではタコの足は脳から独立して食料を探し求めることや、死亡したタコから足を切り離しても足が刺激に対して反応を続けることが分かっていたのです。

研究を行ったワシントン大学の行動神経学者、ドミニク・シヴィツィリ氏は「これは新たな形の知性モデルです。タコの知性は私達にこの世界中、あるいは宇宙には多様な認知のあり方が存在していることを教えてくれます」と語っています。

その奇妙な風貌から架空のエイリアンのモデルにもなりがちなタコですが、あまりにも特殊なこの生体を考慮にいれれば、そのチョイスはあながち間違っていないのかもしれません。

 

 

神経システムが一点に集中したほうが優れるのか、それとも多点システムの方が良いのか?というのは生物としてどちらが環境適用性に優れるのでしょうかね。軟体動物にとっては多点神経システムのほうが良いのでしょうかね。そして宇宙人は神経システムが一点なのかはたまた多点なのか。非常に気になりますね(笑)

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