睡眠と夢は周囲の気温に大きく影響される

夢に関する知見に新しい発見

 

夢についてはわからないことが大変多いですが、「夢はその日の出来事を精神的に処理する手段である」という仮説が一般的です。例えば、日々新しいことを発見し続ける赤ちゃんが大人の倍以上も眠って過ごしていることもこの仮説で説明することができます。スイスのベルン大学の研究チームは夢を見やすいレム睡眠の時間とタイミングは周囲の気温に大きく影響されるという実験結果を発表しました。

夢に関する従来見解

従来は「眠りの浅い睡眠の時に夢を見る」と考えられてきました。しかし、近年の研究では夢はレム睡眠だけではなく、より深い眠りになるノンレム睡眠状態でも見ることが分かってきています。ただし、より鮮明で記憶に残るような夢に関してはレム睡眠時に見ているということです。

 

しかし、寝る場所が過度に暑かったり、過度に寒かったりすると、なかなか夢を見ることができないことがあります。ベルン大学の神経科学社であるマーカス・シュミット氏は「覚醒時や深い眠りであるノンレム睡眠時には体温調節機能が働くのに対して、レム睡眠時には体温調節が機能しなくなるのは睡眠の最も得意な側面の一つです。」と言及しています。脳は「その日経験した出来事を処理する機能」と「体温を調節する機能」を同時に実行できないのではないかと仮説を立てています。

マウス実験 気温が睡眠に与える影響

周囲の気温が睡眠に与える影響を確かめるために、シュミット氏率いる研究チームはマウスの脳の奥深くにある視床下部に焦点を当てました。体温調節の中枢と睡眠の中核を含む視床下部にはメラニン凝縮ホルモン(MCH)を作るMCH神経が普遍的に存在しています。MCH神経が睡眠や覚醒の制御に関わっていることは、既に先行研究で解明されていました。

研究チームはMCH受容体の遺伝子を操作することでMCH受容体を無効化したマウスを容易し、正常なマウスも含めて温度制御された環境においてその睡眠を観察しました。すると、正常な実験用マウスは環境内の温度が適温まで上昇するに連れてレム睡眠の時間が長くなることがわかりました。一方で、MCH受容体が機能していないマウスは環境内の温度が上がってもレム睡眠の時間は変わらないことがわかったのです。

 

考察

この実験結果から、MCHが周囲の気温と関連しながら睡眠時の脳を管理する鍵となっていると論じています。シュミット氏は「レム睡眠の量とタイミングは、気温などといった周囲の環境に合わせて微調整されているということがわかります。今回の実験結果は鮮明な夢を見るレム睡眠と体温調節機能の喪失がどれだけ密接に関わっているのかを示しています」と述べております。

また、気温に応じてレム睡眠の量とタイミングが変化するということから、人を含めて夢を見る動物の脳は体温調節を行わない分のエネルギーを情報処理に使うように進化していると考えられます。シュミット氏は「今回得られた新しいデータから、浅い眠りであるレム睡眠が体温調節にエネルギーを費やす必要がないときに重要な脳機能を活性化し、エネルギーの利用を最適化するものだということを示唆しています。」と言及しました。

 

 

この結果が示す意味というのは睡眠を脳の処理に使いたいとするのであれば、寝るときの部屋の温度を適温に調節するといいということですね。受験生や学生なんかは覚えることも非常に多いですし、参考にしてみてはいかがでしょうかね。できる限り自分が寝やすい気温に部屋の温度を調節できれば眠っている間にその日の記憶を調整してくれるということですね。できる限り脳みその処理に睡眠のエネルギーを使いたい時に温度以外の因子は何があるんでしょうね?続報が気になるところです。

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