Neuralinkが人間の脳と機械を直結させることを目指す

スタートアップ企業「Neuralink」とは

Neuralinkという企業をご存知でしょうか?この企業は2017年に創業したスタートアップ企業です。スタートアップ企業というのは早期にイノベーションの創出や新ビジネスの構築を目指して、現在はまだ確立されていない技術や市場開拓を目標に資金調達を行って創業された企業のことです。彼らが目指しているのは「脳と機械の直結」です。

 

脳と機械の直結・・その目的は?

 

Neuralinkが創立当初目的としてはてんかんなど大脳に起因する慢性疾患の緩和を目的として、脳に直結するインターフェースを開発することを大きな目標としてきました。驚くべきことに研究過程において人の脳とコンピューターを繋ぐテクノロジーが開発されました。今回Neuralinkは発表で、人の脳へ細いワイヤーが繋がれた極小チップを埋め込んで、そこから読み取った信号によって、考えるだけでスマートフォンなどの操作を可能にする技術です。

脳に直接チップを埋め込む??

 

髪の毛の4分の1(直径6μm)程度の極細ワイヤーが何十本もチップの電極につながっており、チップもワイヤーも薄く柔軟性があるため、脳組織を傷つけることなく、ともに動くような状態で埋め込めるそうです。

チップを埋め込むためには、ドリルで頭蓋骨に8mmほどの穴を4つ開けて脳内に挿入する必要があるそうです。これを将来的にはレーザーを用いることで何も感じることなく、ユーザーに装着可能にすることを目指しているみたいです。埋め込まれたチップからつながるワイヤーは耳の後ろに外科的に埋め込まれたデバイスと接続されて、そこから無線信号により対象のコンピューターへ伝達されると行った仕組みになっています。

予備実験としてマウスを用いた実験で成功

すでにマウスでは実験を成功させておりまして、頭にUSB-Cポートを埋め込まれたマウスは正常に活動を行い、脳内の信号データを収集することができたといいます。そのデータ量は従来のセンサーを用いた方法に比べて10倍近いものになっているそうです。

 

重篤患者への適用を目指す

この技術はまず、重篤な全身麻痺患者を対象に、彼らが意志の力で機械を操作できるようになることを目指しています。この技術が実現されれば、全身麻痺の患者でも自分の意思でアームを操作し、コップの水を飲むという動作も可能になるわけです。

 

最終像

彼らの本当に未来のゴールは患者に限らず、システムを脳内へ埋め込み、触らずにスマートフォンなどの操作を行い、さらにインターネットに接続して、新しい言語を頭の中にダウンロードして学ぶことなく他人と意見交換をするという未来像を描いています。

 

懐疑的な意見も

彼らはスタートアップ企業で、当然資金調達のためにいささか大げさに成果や目標を主張しているというのを理解した上で、否定的な意見もあることは確かです。マウスの実験からいきなり人間に適用するというのはかなり飛躍していると主張する人、物理的にチップやケーブルを脳内に埋め込むという方法は、被験者に重大な問題を引き起こす可能性があるということを主張する人もいます。彼らは2020年内に人体で臨床試験の認可を得ると公言しており、これはかなり難しいと主張する意見も当然あります。

 

ブレイン・マシン・インターフェース実績もある

一方で視覚に障害のある患者の脳内にデバイスを埋め込みデジタルカメラの画像を視神経に送り込むことで視覚を回復させるという研究は実際に人間に対して行われているというのは事実です。これと今回のチップ埋め込みが同じと考えると決して可能性が低いものでもないと考えることができるでしょう。

 

今後の展望

 

実際にNeuralinkが目標のどこまで近づいているのかがわかりませんが、彼らが麻痺に苦しむ患者を助けることに焦点を当てて、これらの技術開発を勧めており、日本円にして180億円近い額を調達しているのは事実です。このタイミングで情報を公開したのは大学や研究機関との連携をしやすくするためだと言及しています。かつて世界を情報でつなぐインターネットなんとものは絵空事だと言われていた時代もありました。日本はそのインターネットに対して一切投資をしてきませんでしたので、遅れをとってしまったというのも事実です。その反省を活かして、いくらかはこのような飛躍的な技術に対して投資をするのもありなのかもしれません。

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