大阪の銭湯半数に被害…約40軒が廃業 去年の台風21号が残した爪痕

去年、近畿各地に甚大な被害をもたらした台風21号の上陸から1年。大阪では人々の憩いの場となる銭湯に大きな被害があり、この一年で廃業が相次いでいます。

 去年の台風21号により、東大阪市の長瀬温泉では約17mの煙突が倒れて浴場の屋根には穴が空いてしまいました。

 あれから1年。浴場には倒れた煙突の瓦礫が詰まれたまま。銭湯を経営していた町田英雄さん(70)は決断を下しました。約60年続いた銭湯ですが、再建するのに多額のお金がかかる上、自身も高齢になったことから廃業を決めたのです。

 「営業再開は不可能ですね、金銭的に。煙突だけでも700万円くらいいるんですって。だからとてもじゃないけど…。」(町田英雄さん)

 大阪府内にあった銭湯約400軒のうち、屋根が飛ぶなどの台風被害が半数の約200軒で発生。この1年間で約40軒が廃業に追い込まれています。

 一方、台風被害による休業から営業を再開することが出来た銭湯もあります。大阪府高槻市の「ひかり温泉」も、浴槽に亀裂が入るなどの被害を受けました。元通りにするには1500万円かかると言われて廃業も考えましたが、常連客からの声に後押しされて再開を決断。そこで利用したのが…クラウドファンディングでした。銭湯ファンから約120万円が集まり、営業に必要な部分だけ修復工事をして今年3月になんとか営業を再開したということです。

 「自分の気持ちではやりたいなと思うけども、こういう風にと思ってもやっぱりお金がついてまわるからね。『ありがたい』の一言に尽きるかな。」

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