意識は「測定」できるのか 現在の科学で少なくとも言えること

意識の定義とは?

意識とはなにか?これは哲学の分野だけにはとどまらず、科学での分野でどう定義するかという議論がされるようになってきました。人工知能の開発が進むに連れて、彼らに意識があるのかという問題が発生します。また、脳死の問題など、意識の有無の判定は医学的にも重要な課題になります。これらを判断するためには、意識というものを定量的に測定する手法を確立させる必要があります。今回紹介する生地は、意識の有無を調べる方法のフレームワーク開発を行うカリフォルニア大学の心理学者Tam Hunt氏が学術ニュースサイトで語っているものになります。

意識の存在をどのように明らかにするのか?

意識の存在や量を測定するというのはかなりの難問です。現在最も可能性のある測定方法は、意識と相関関係が高いと思われる3つのカテゴリーを利用するものです。

◆1:脳の活動を調べる

これは主に昏睡または植物状態の患者において、意識の存在を調べるために、この20年間で医学の分野において提案されてきた観察方法です。これはMRIを用いて、物理的に脳内で起きている活動を捉えて調べています。この方法で特に注目されているのは、背外側前頭前野と呼ばれる部分から発せられる「P300」と呼ばれる脳波です。

これは感覚の種類(5感)に関わらず、300ミリ秒程度発生する脳波で、正常な意識状態に最も確実に相関していると考えられています。P300の反応については、あらゆる刺激に対して一貫して確認できるため、ブレイン・マシン・インターフェースの構築にも利用可能と目されています。

ブレイン・マシン・インターフェースというと、アニメ・小説の人気作「ソード・アート・オンライン」の中でも登場している用語なので、こうしたSF作品を好む人ならピンとくる技術かもしれません。要はゲームの世界への人の意識をダイブさせる技術に応用できそうな脳波です。また、この他にも脳の異なる部分感での活動電位の同期などが注目されています。こうした方法により、植物状態の患者の脳波からどの患者が意識状態を回復する可能性が高いかという予測することに成功した研究があります。

◆2:身体行動と意識の存在を関連付けて考える方法

猫は人間の脳と構造が異なっています。脳の活動に本当に意識が必要なのかという疑問を持つ人が多いのではないでしょうか。猫は撫でられれば快感を示しますし、空腹になると大声で餌を求めます。他にも好奇心や恐怖心を示す動作もあります。これらはどれも猫の意識を示す証拠となると考えることができます。現状この方法で明らかな成果を見せる研究は示されてはいませんが、いずれ彼らの心を知る手段となる可能性は高いです。絵画や音楽、または小説において、現在は人工知能を用いて作らせるという試みがあります。実際AIアーティストが制作した絵画にオークションで40万ドル近い値がついたというニュースがあります。AIが作り出した作品を人間がAIによるものだと見抜けなかった場合、それはAIにある種の意識があるという証明になるでしょうか?創作物を介した意識の測定方法です。この方法についても現在明確な成果は出ていませんが、将来的にはAIの意識測定に利用可能な分野となる可能性が高いです。

意識に関する研究は途上の科学

意識の存在を明確に示した研究は存在していません。しかし、上手く見つけられないからと言って、意識が脳神経の生み出す見かけ上の幻影だと結論付けるのは早計だと思います。その証拠に身近に確かに存在していながら、未だにその正体をつかめていないものは、意識以外にも科学の分野に存在しています。

科学で証明できていないもの=重力の話

例えば重力が挙げられると思います。重力は我々が常に身近に感じている力ですが、実はこれが何であるのか物理学はまだ明らかにできていません。よく聞く重力に関する説明では空間1枚のゴム膜に例え、重いボーリング玉を置いた場合に生まれる膜の歪を重力の正体であると語っています。この説明では2次元上の重力を説明するために3次元上で働く重力の存在を必要としてしまっています。アインシュタインは重力が空間の歪みにより生まれることを示しましたが、なんで執拗が大きいと空間が歪むのか?という疑問については答えを与えてくれてはいません。このため、重力はもっと高次元で発生している力が、3次元の空間に伝わって生まれているという説を提唱されてすらいます。意識も何らかの量子減少と捉えるのであれば、これが観測の不可能な次元から発生する現象と捉えることも可能でしょう。

研究の今後の展望

一見荒唐無稽に思える解釈の中に、ひょっとしたら意識を見つけ出すヒントが隠れているかもしれません。もし、意識の存在を明らかにして、正しく測定する方法が確立されたら、意識を仮想空間へ繋ぐようなブレイン・マシン・インターフェースも実現できるようになるかもしれません。

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